おおむね大きさの揃った丸みのある自然石を積み上げた石垣や擁壁の構造を「玉石積み」といいます。目地が上下に通らないように石を積み、石同士がかみ合うことで強度を保っています。
古くからある伝統的な石積み工法で、段差のある敷地の土留めや塀として多く建造されてきました。現在の法令では、2mを超える玉石積みの擁壁は耐震性能の観点からコンクリートの補強がなければ建設できなくなっています。
玉石積みを解体する場合は土砂崩れを起こすおそれもあるため難易度が高く、その分費用も高額になります。また、敷地境界付近での作業が多いため、近隣敷地への影響も考慮して解体を行う必要があります。