空家条例とは、地方自治体が制定した空き家問題を解決するための条例です。
「空家対策特別措置法」で国が定めた法律と違い、各自治体の特徴に合わせて「空き家」に対する指定や措置を細かく定めています。2015年に空家対策特別措置法が施行する以前の、2010年に埼玉県の所沢市で最初の空き家条例が制定されていました。その後も、2015年までに46都道府県の355自治体で空き家条例が制定されています。
現在では、前置条例として空家対策特別措置法の「空き家」に該当しない「空き家」への行政指導の指針を定めたり、空家対策特別措置法とリンクした「準特定空き家」を指定して、軽微な指導、勧告を行うなど、空き家に対する行政の措置を柔軟に行えるようにしています。