間口とは建築物や敷地を正面から見た時の幅を指す言葉で、スパンやフロステージと呼ぶ場合もあります。一方、間口に対して建築物・敷地の長さを表現する言葉が奥行きです。
土地や一戸建てでは道路に隣接している面の長さを間口としていますが、接する面が長いほど「間口が広い」と表現されます。ただし角地にある一戸建ての場合は、道路に接した一番長い面を間口とするケースもあれば、玄関のある面にするケースもあります。
マンションについては少々事情が異なり、バルコニーのような広い開口部分を間口にするのが一般的です。また、マンションでは間口をスパンと呼ぶことがあるほか、広さによってはワイドスパンと表現します。
間口の広さは解体工事にも影響が及びます。特に間口が狭い一戸建ての場合は隣接する建築物との距離が近い現場も多く、重機が使用できないことがあります。このような現場では手壊しによる解体となるため、一般的な解体工事と比べて解体費用の増加や工期の長期化に注意が必要です。