解体における出来高とは、解体工事が完了した割合を金額に換算したものを指します。請負金額(解体工事費用)を基準にするため、解体工事の進捗状況によって出来高は変化します。
例えば解体工事費用が100万円、解体工事の進捗状況が30%の場合の出来高は30万円となります。似た言葉として出来形(できかた)がありますが、こちらは解体工事が完了した部分・割合そのものを指す言葉です。
出来高は解体工事費用の支払い方法に影響します。いわゆる出来高払いで、解体工事の進捗状況に応じた支払いを行なう場合もあります。出来高払いの解体工事では請負代金の40%以内を前払金として支払います。
出来高払いでは突然解体工事費用の請求が来るわけではなく、定期的に出来高検査を実施します。その結果によって出来高が決まり、都度代金の支払いを行います。なお、出来高払いは部分払いや中間払いとも呼ばれています。
ただし出来高払いが可能なのは、工期が180日以上の解体工事のみです。180日未満の場合は利用できません。