PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは、変圧器やコンデンサーの絶縁油、シーリング材など幅広い用途に利用されていた物質です。絶縁性に優れていて燃えにくい特徴を持っています。しかし1960年代に人体や環境へ及ぼす影響が問題となり、1970年代に輸出入や国内での生産、建築物などへの使用が禁止されました。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は廃棄物処理法で特別管理産業廃棄物にも指定されており、取り扱いに注意が必要な物質です。健康被害も大きく、爪の変形や関節の腫れなどの中毒症状も報告されています。
なお、PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む建築物・構造物を解体や処分を行う場合はPCB特別措置法に基づく届け出をする必要があります。このほか、PCB(ポリ塩化ビフェニル)の含有物の譲渡・譲り受けは環境省令で定めたものを除き法律で禁止されています。そのため、解体業者に処分を委託したい場合は事前に相談することが重要です。