崖などの急な斜面に張り出して建てられた木造建築物の構造を「懸造」(かけづくり)と言い、「懸崖造(けんがいづくり)」や「崖造(がけづくり)」とも呼ばれます。
崖の下から長い柱と梁を格子状に組み上げた上に建物を建てる工法ですが、日本の伝統的な工法とされており、代表的なものとして京都の清水寺があげられます。しかし現在は建築基準法による構造計算の規定により建築されていません。
懸造の建物を解体する場合はほとんどが急な斜面での作業になるため、非常に難易度の高い工事となります。作業を行う際は、作業員や廃材の落下など安全面に配慮して解体を行う必要があります。