天井の低い二階をもつ建物の様式を「厨子二階」といいます。「中二階(ちゅうにかい)」とも呼ばれ、二階厨子(にかいずし)と呼ばれる調度品と建物の形状が似ていたことが由来であるといわれています。
二階部分の天井は低く、明かり取りの小窓がある屋根裏部屋のようなイメージの空間で、物置などに使われることが多いようです。
江戸時代から明治後期まで京町家に多く建てられた様式で、当時本格的な二階建ては町人が武士を見下ろすとされ禁じられていたことから普及した様式です。
解体工事では、天井の低い二階部分についても通常の二階と同様に扱われています。