埋戻しとは、基礎工事などで地中に埋設物を設置や撤去をする際に掘った土を元に戻す土工事を指します。地下室の解体工事後に行う埋戻しなどは掘った土を埋戻しに使わず、購入した土を使い埋戻しを行うことも可能です。
埋戻しに使う材料は、以下のA種~D種に分類することができます。
A種:透水性が高く、埋め戻しに適した山砂類
B種:掘った土(根切り土)のゴミ、ガレキが混ざっていない良質な部分
C種:他の現場で掘った良質土
D種:解体工事で出たコンクリートを粉砕した再生コンクリート砂
埋戻しを行う土地が粘土層や有機物の多い畑などではB種での埋戻しはできず、地盤にあった材料で埋戻しをする必要があります。また、埋めた後の土壌は強度の弱い地盤となるため、埋戻しをする際にはしっかりと固める必要があります。
なお、埋戻しした土を固めることを「締固め」といいます。地盤が固まっていないと地震時に液状化が発生することもあるため、十分な締固めを行うことが大切です。