解体工事の過程で排出される廃棄物のうち、金属製品や廃金属を「スクラップ」と呼びます。
解体工事では決して珍しい廃棄物ではなく、現場によっては多くのスクラップが発生します。スクラップに該当する金属類はさまざまですが、主なものは鉄やアルミ、銅などです。
スクラップは産業廃棄物にも該当しますが、リサイクルが可能であることから産業廃棄物として処理されることはほとんどなく、有価物として取引されます。金属類の専門業者も買取りを行っているため、大半のスクラップが解体工事後に買い取られます。
なお、スクラップを売ることで生じた利益は解体工事の施主に還元するケースが一般的です。ほとんどの解体業者は解体工事中にスクラップが発生することを見越し、解体工事費用から買取り代金を差し引いて見積もりを行います。