建築工事の際に決定した設計仕様の変更を行うことを「設計変更」といいます。
工事契約を済ませた後に設計変更を行った場合、契約図面を書き換えて「設計変更図」を作成します。
建設工事では、施工途中で設計当初に予想できなかった事柄が多く生じます。地中を掘削した際に湧き水が出た、使う予定の材料が工事時期に入手困難になるなど、さまざまなケースが考えられます。その際には、工期内に円滑に工事を進めるための設計変更を行う場合があります。
解体工事でも設計変更の生じるケースが考えられます。建物を解体している途中で外観からは予想できなかった材料が出てくる場合があります。特に解体する建物にアスベスト(石綿)が発見された場合には解体の設計変更を行う必要があります。
また、解体工事では設計変更によって工事金額が増減する場合に備え、追加費用についてあらかじめ発注者に確認を行うこととされています。