ALCとは発泡剤などを使用し、気泡上に多孔質化したコンクリート材のことを言います。英語の「Autoclaved Lightweight Concrete」を略したもので、一般にはALCやALCパネルと呼ばれています。
ALCは歴史も古く、20世紀前半にスウェーデンで誕生しました。日本では1960年代に製造技術が導入されましたが、導入以来必要不可欠な建材として幅広い建築物に採用されています。軽量で加工が簡単なうえ、断熱性能や耐火性が高いため、一戸建てなどの住宅でも使用される例が増えています。
ALCはセメントや石灰などの材料を高温高圧で凝固させ、一定時間置くと完成します。その過程で内部に気泡が生じ、軽量で性能に優れた材料へと変化します。
ALC解体時には廃棄物が多く発生することから、一般の解体費用よりも高くなる傾向があります。