産業廃棄物処理委託契約書とは、産業廃棄物の処理を他者へと委託する際に産業廃棄物処理業者との間で交わす契約書のことです。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律である廃棄法では、産業廃棄物を自らの責任で適切に処理することが求められます。しかし自社で処理することが困難な場合、処理業者との間で産業廃棄物処理委託契約書を締結します。産業廃棄物の排出事業者は、処理業者へ委託する時に契約書を締結することが義務付けられています。
産業廃棄物処理委託契約書には、委託契約の有効期間、料金、廃棄物の最終目的地など複数の項目を盛り込む必要があります。盛り込むべき内容は廃掃法の施行令や施行規則の中で定められています。
なお、契約書は書面での契約が原則で、口頭での委託契約は認められません。契約書の内容の記載事項に変更が生じた際も書面によるやり取りが必要です。