実際に作るものと同じ寸法で実物大に描かれた設計図のことを「原寸図」といいます。
一般的な設計図は一枚の紙に収めるために縮尺を小さく調整して描きますが、原寸図の縮尺は1/1になります。実際に施工を行う場面で作成されることの多い図です。
複雑な形状のものをつくる際には原寸図で実物と同じ大きさを描き、サイズや形状を再確認してから製作します。また、紙に描かれるだけでなくベニヤ板に描きそれを工事現場で型紙に利用する場合もあります。
鉄骨造の建物を建てる際は必ず鉄骨の原寸図を描き、鉄骨工場にて原寸検査を行うことが慣例となっています。