建物を建てる際、敷地内の位置や高さの基準・水平の決定を行うために設置する仮設物のことを「丁張り」といいます。
構造物の周囲をぐるりと取り囲むように木材の「杭」を地面に打ち、「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる板材を打ち付けて設置します。印をつけたり糸をくくりつけて基礎工事の際の基準とします。
現在は遣り方(やりかた)と同義に扱われていますが、元々は土木用語で切土盛土の勾配を表示するための杭と、貫板による定規を丁張りと呼んだことに由来しています。
建築工事では「遣り方」と呼び、土木工事(道路・下水道・盛土などの工事)では「丁張り」と呼ばれることが多いようです。