住宅の解体を検討しているものの、信頼できる優秀な解体業者の見つけ方がわからず困っている方も多いのではないでしょうか。
解体工事は分からないことだらけで不安だからこそ、業者選びを慎重に行わなければなりません。
そこでこの記事では解体工事の成功のカギを握る優秀な解体工事業者の見つけ方をチェックポイントを挙げながら徹底解説しますので、是非参考にしてください。
目次
解体工事を経験する方はあまり多くないため、情報も限られてしまうのが現状です。
解体工事は業者選びを間違えると、高額な費用請求や、廃棄物の不法投棄、工事による近隣トラブルなどの問題に巻き込まれかねません。
一生に一度あるかないかの工事だからこそ、信頼のおける解体工事業者を選び、後悔のない解体工事を実現させましょう。
一般的な解体工事業者の見つけ方は、主に以下の8つの方法があります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、ひとつずつ紹介します。
住宅を解体後に新築する場合、住宅メーカーや工務店を経由して解体業者を見つけるのが一般的です。
住宅メーカーや工務店に一括でお願いできることが最大のメリットになります。
ただし中間マージンが発生するため、解体費用が高額になりがちなのが問題点といえるでしょう。
解体工事を住宅メーカーに依頼する場合については、以下の記事で詳しく解説しています。
最近ではインターネット検索を活用して解体工事業者のホームページを探し、直接問い合わせをするパターンが増えているようです。
インターネット検索は手軽でかつ情報が豊富だからこそのデメリットもあるため、数ある情報の中から必要な情報を取捨選択する必要があります。
空き家の対処法に迷っている人におすすめしたいのが、不動産屋へ相談するという方法です。
不動産屋に相談することで解体後の土地の活用方法まで一括で相談できるところが、最大のメリットといえるでしょう。
多くの不動産会社はホームページを持っていることから、インターネット経由で不動産会社数社に問い合わせをし相談するのが定番です。
解体後に新築を考えている方は住宅メーカーや工務店に、土地の売却や活用方法を考えている方、そもそも対処法で迷っている方は不動産屋に相談してみましょう。
不動産屋さんに依頼する場合については、以下の記事で詳しく解説しています。
タウンページは、会社の電話番号が冊子にまとめられた職業別(業種別)電話帳になります。そのため、近所の解体工事業者を探しやすい仕様になっています。
タウンページは現在、NTT東日本やNTT西日本に問い合わせて郵送してもらったり、「iタウンページ」と呼ばれるシステムでインターネット上から閲覧することができます。
タウンページで探す場合、近隣の解体工事業者を中心に探すことができます。
実際に解体工事を行った知人に解体業者を紹介してもらう方法も良いでしょう。知人がよく知っている担当者であれば、信頼と安心があるといえます。
また、知人の紹介による「紹介割引」が適用されるかもしれません。
しかし万が一トラブルが発生した場合、知人の紹介である手前、クレームしづらくなることも考えられます。
紹介であっても少しでも疑問点がある場合は積極的に確認し、他社からも見積もりを必ず取るようにしましょう。
解体工事業者の比較サイトは何件も業者を訪問することなく、自宅にいながらインターネット上で相見積もりがとれるため、業者選びに困っている人には使いやすいサービスです。
自力で何件も問い合わせることなく、自宅にいながら無料で複数社の相見積もりを取得できることが最大のメリットだといえます。
解体工事業者の比較サイトによっては解体工事業者が有料で登録し、厳しい審査を受けている場合もあります。
このような比較サイトに登録されている業者は、一定の基準をクリアした信頼ある解体工事業者であるといえるでしょう。
ただし比較サイトに掲載されていた解体工事業者とトラブルになった場合に比較サイト運営者は責任を負ってくれないため、その点を考慮しながら業者を選びましょう。
解体エージェントでは、解体に詳しいアドバイザーが業者との交渉を代行したり、見積もりの内容を納得いくまでしっかりと説明するなど、お客様の心に寄り添ったサポートを行なっています。ぜひ一度ご相談ください。
市町村役場によっては、解体工事業者の斡旋をしてくれる自治体も一部あります。斡旋をしてくれる役所である場合は、積極的に相談すると良いでしょう。
また、過去に行政処分や指名停止処分を受けた解体工事業者かどうかといった情報を管理していることもあります。そのため、紹介される業者は優良解体工事業者が多いといえます。
一度解体したい建物がある自治体で、解体に関する相談を受けているかを確認してみると良いでしょう。
さて、解体工事業者の見つけ方がわかったところで、実際に解体工事の契約を結ぶ前に、優良解体業者を見分ける方法があるのか気になるところですよね。
この項目では優良業者の正しい見分け方を6つご紹介しますので、解体工事業者探しのヒントにしてみてください。
下記いずれかの許可や登録がない業者は、解体工事を施工することは認められていません。
どちらかひとつの許可もしくは登録があればOKですので、あらかじめ許可証もしくは登録証のコピーをもらえるか確認するのがおすすめです。
それと同時に、後述する廃材の運搬許可証があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
これらの資料の提示を拒む業者は無許可の悪徳業者である可能性が高いので、工事の依頼はやめておきましょう。
ホームページや事務所などで実績や施工事例の確認をすることも重要です。経験豊富な業者であるかを実績で確認しましょう。
また、解体が自社施工かどうかによっても解体工事の質が変わりますので、実績や施工事例をチェックする際に一緒に確認するようにしましょう。
見積りをとった際に、分かりづらい項目や費用について丁寧に説明があるかどうかも確認したいポイントです。
特に見積りの段階では以下のポイントを必ず確認しましょう。
できれば、安くて良い仕事をしてくれる解体業者に工事を依頼したいですよね。しかし残念ながら、解体業者によっては細かな費用について曖昧にする会社もあります。
その場合、解体工事後に場合に高額な追加費用を請求されたなどの金銭トラブルになりかねません。
営業担当者が費用に関して丁寧な説明をしてくれるかどうか、見積りの内容が細かくわかりやすく記載されているかどうかで、解体業者の質が表れるといえます。
また、解体工事ではリサイクル法に基づき解体工事で発生したゴミなどの廃棄物を適切に処分しなければならないことから、廃棄物処分費用がかかります。
この部分があまりにも安い業者は、不法投棄に関わっている可能性があるので十分に注意が必要です。
解体した廃棄物の収集・運搬許可は法で定められているため、廃棄物の運搬に関する許可書を持っているかどうか確認を徹底しましょう。
また同時に、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の確認も必要です。
マニフェスト(産業廃棄物管理票)とは、解体工事の際に出た廃材などの処分過程を記録・管理するためのものです。
マニフェストは責任の所在を明確にするためのもので、解体工事終了後5年間適切に保管することが義務づけられています。
法律違反している業者かどうかチェックするためにも、廃材処理に関する許可書のコピーを入手しておいたり、マニフェストのコピーを依頼したりするのがおすすめです。
万が一、許可証類のコピー拒否やマニフェスト発行・提出を断られた場合は、不法投棄をする悪徳業者の可能性が高いといえます。
不法投棄が発覚すると業者に対して重罰が科されるだけでなく、依頼した施主も罰則を受ける可能性があります。
解体工事における不法投棄については、以下の記事を参考にしてください。
解体工事業者が、万が一の事故に備えて損害賠償保険に入っているかどうかも確認しましょう。
解体工事は工事中の事故や近隣トラブルが発生しやすいため、実際に事故などが起こった場合に備えて会社が損害保険に加入しています。
しかし中には「保険料を支払いたくない」「保険料を節約したい」という理由で損害賠償保険に加入していない解体業者も一定数存在するのが現実です。
損害賠償保険に加入していない解体業者は、安全対策に欠けている業者だと判断して良いでしょう。
また、解体工事業者が加入している損害賠償保険の賠償金限度額や適用範囲も併せて確認しておくと安心です。
一番はじめの電話対応や担当者の説明の仕方など、解体業者で働く人たちの対応が誠実で好感が持てるかも大切なポイントです。
実際に担当してくれることになった営業担当者については、以下のポイントをチェックすると良いでしょう。
優良会社は営業担当者の対応もしっかりしています。説明を受ける際は、対応が誠実で好感が持てるかを見極めましょう。
多くは真面目に仕事をしている解体業者ばかりですが、一部心無い悪徳業者が存在するのも悲しい事実です。
悪徳業者に引っかからないために、施主となるあなたに必ず行ってほしいことがあります。
解体工事を検討している場合は、現地調査も含めた相見積りは2〜3社に依頼するようにしましょう。
相見積りを依頼する中で、解体業者が以下の行動をとったら要注意です。
解体工事の相場は一般的に言い値の世界であるため、明確な費用相場が存在しません。安さにこだわりすぎると手抜き工事の被害に遭う可能性もあります。
見積りのための現地調査については、以下の記事を参考にしてください。
解体工事に対する不明点などは放置せず、納得いくまで質問しましょう。
解体工事に慣れているという人はなかなかいないため、自分の疑問を解決することはもちろん、質問に対して相手が誠実に対応するかを確認することが大切だといえます。
特に、見積りが出た時は質問が多くなりがちです。
また、解体工事業者によっては費用内訳の詳細が分かりやすく書かれていないケースも考えられます。
これらの項目に対し細かな部分にも納得いくまで質問し、不明点を明確にするように心がけましょう。
優良解体工事業者は信頼がおけるだけでなく、あなたの要望に対して誠意を持って対応し、安全に作業してくれる会社だといえます。
解体工事業者の見つけ方は、今回ご紹介したように自分の足で調査する方法から自宅にいながらインターネットで探す方法まで多岐にわたります。
できれば、ホームページなどで施工実績が確認でき、掲載内容や対応がしっかりしている業者を見つけるのがおすすめです。また必ず相見積りをとるようにしましょう。
そして見積もりをとる際は、解体に関する各種許可の有無、営業担当者の対応が丁寧か、見積り内容が明確であるかを確認してください。
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