解体工事前の近隣挨拶マナーは?注意したい5つのポイント

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家屋の解体工事を行う際、解体工事を行う業者が十分に注意して作業を行っていたとしても、騒音や振動の発生、ほこりや粉じんの飛散などが発生することがあります。

また、工事車両の駐車などで近隣に迷惑をかけるだけでなく、時には隣地の建物に対してひび割れや損傷などの被害を与えてしまうことがあります。

こうした近隣トラブルを未然に防ぎ、できるだけ工事を円滑に進めるためにも、工事着工前には近隣への挨拶が欠かせません。

そこで本記事では解体工事に着手する前の近隣挨拶について詳しくご紹介します。

  • 「近隣挨拶はいつ?何日前までにやればいい?」
  • 「何軒先まで挨拶するといいの?」

など、多く寄せられる質問にも回答しています。

ぜひ本記事を参考に、解体工事前には必ず近隣挨拶を行うようにしましょう。

解体工事前には必ず近隣挨拶を行う

解体工事前の近隣挨拶

解体工事によって生じた近隣住民への迷惑や建物被害の責任の所在は、工事の発注者(施主)ではなく実際に作業を行った請負業者にあります。

しかし工事の発注者としてこれを無視するわけにはいきません。

また、解体業者がどんなに注意して作業を行ったとしても、工事中の近隣への迷惑は避けられません。

そのため、事前に発注者自らが事前にきちんと挨拶を行い、近隣の方々から理解と協力を得ておくことが大切です。

工事着工前の挨拶は発注者としての義務としてとらえ、少しでも近隣の方々の不安や不満を解消しておくようにしましょう。

また、万一何らかの事故が発生してしまった場合にも、事前に挨拶がなければ問題がさらにこじれてしまうことにもなりかねません。

近隣住民との良好な人間関係を長く維持していく上でも、着工前の近隣挨拶が非常に重要です。

解体工事で起こりうる近隣トラブル

解体工事で起こりうる近隣トラブル

解体工事の際には業者がどんなに注意しながら作業を行っていたとしても、近隣住民に対して何らかの迷惑をかけてしまうケースが多いと思います。

しかし事前にその内容を把握しておくことで、あらかじめ対策を立てられることもあります。

そこで解体工事で良く起こりうる近隣トラブルについて解説します。

解体工事で発生しやすいトラブルについては、以下の記事で詳しく解説しています。

騒音・振動

家屋の解体工事を行う際には、騒音や振動の発生は避けられません。

特にコンクリートを砕いたり重機で建物を壊したりする際には、大きな振動や音が発生します。

そのため、近所に小さな子供や高齢者、在宅ワーカーなど1日中在宅している人がいる場合には特に注意を要します。

近隣住民にとっては騒音はストレスの原因になってしまうので、大きな音や振動が発生する作業はできるだけ朝と夕方は避けるなどといった近隣への配慮が必要です。

解体工事の騒音問題については、以下の記事で詳しく解説しています。

粉じんの飛散

解体工事中の粉じん対策としては、解体する建物を養生シートなどでしっかりと覆い散水しながら解体作業を行うのが一般的です。

しかしそれだけでは、ほこりが飛散するのを完全に防ぐことはできません。

特に住宅密集地や狭小地などでは、近隣から「洗濯物にほこりがついた」「洗車したばかりなのに車がほこりだらけになった」などのクレームが出てしまうことも少なくありません。

こうしたトラブルを少しでも避けるためには、強風の日には工事を行わないなどといった対策が必要になります。

害虫被害

家屋の解体工事を行うと、それまで建物内にいたゴキブリやネズミなどが近隣の建物に逃げ込んでしまうことがあります。

こうしたことを避けるためには、解体予定の建物から事前に害虫を駆除しておく必要があります。

しかし完全に駆除することができるとは限らないので、必要に応じて事前に近隣住民に説明して対策を講じてもらうことが大切です。

工事車両の駐車

解体工事期間中の現場の前面道路には、廃材運搬用のトラックや重機などさまざまな車両が駐車して近隣住民に迷惑をかけてしまうことがあります。

解体業者は事前に警察署に申請して道路使用許可を取っておく必要がありますが、近隣住民へ迷惑をかけることには変わりありません。

そのため、工事着工前の近隣挨拶の際にはきちんと事情を説明しておく必要があります。

建物の破損

解体工事では隣地の建物を解体業者が誤って破損させてしまうことがあります。

また、解体工事の振動などが原因で隣地建物の外壁や土間コンクリート、ブロック塀などにひび割れが生じてしまうことも決して少なくありません。

解体業者がどんなに注意して作業を行っていたとしても、その可能性はゼロではないのです。

このように解体工事の作業中に隣家が損傷してしまった場合には、民法709条に基づき解体業者に損害賠償責任が生じて、賠償金を支払うことになります。

こうした場合に備えて、解体業者が損害賠償保険に加入しているかどうかを確認しておくことが大切です。

解体業者の職人のマナー

解体工事に限ったことではないのですが、現場では職人のマナー違反が原因で近隣住民とトラブルになってしまうことが少なくありません。

そのため、解体業者を選ぶ際には口コミなどの情報にも十分注意する必要があります。

また、業者によってマナーに対する意識にバラツキが大きいので注意が必要です。

そもそも解体工事自体が騒音や振動をともない、さらには粉じんの飛散があるので、近隣住民から不満を持たれやすい工事であることを理解するのが大切です。

近隣住民からの指摘を受けた際、職人の対応によってトラブルに発展するかどうかが決まってしまうことが多いので要注意です。

優秀な解体業者の見つけ方については、以下の記事を参考にしてください。

失敗しない近隣挨拶の5つのポイント

失敗しない近隣挨拶のポイント

解体工事そのものについては一般的に行われていることなので、常識的には受忍すべき範囲として認められています。

しかし現実的には工事中に近隣住民に対して迷惑をかけてしまうのは間違いありません。

そのため、解体工事の着手前に近隣住民に対してきちんと挨拶をしておくことが重要で、トラブルを未然に防ぐためにも役立つでしょう。

そこでこの章では、近隣挨拶のポイントを詳しくご紹介します。

1.近隣挨拶は施工業者と一緒に行うのが理想的

近隣住民への挨拶は決して業者に任せっきりにせずに、できるだけ施工業者に同行して一緒に訪問するのが理想です。

特に建物が密集している場所や敷地の前面道路が狭い場所など、条件が悪い場所ほど近隣の方々に大きな迷惑をかけてしまう可能性が高くなります。

そのため、自らが積極的に挨拶に出向いて近隣住民からの協力を得られるようにしておくことが大切です。

また、施主と解体業者が一緒に挨拶に行くことで近隣住民からの質問にもすぐに回答できるため、安心感を与えることができます。

一方、万一工事中に近隣の方々に対して何らかの被害を与えたとしても、注文主(施主)には法的な責任(損害賠償責任等)はないというのが原則です。

しかし注文主としての道義的な責任は避けることができないので、今後の隣人関係を考えた場合には事前にしっかりと対応をしておく必要があります。

そして解体業者に対しては、契約する前に着工前の近隣挨拶についてどのような対応をするのか確認しておきましょう。

2.近隣挨拶のタイミングはいつ?何日前まで?

解体工事着工前に現場近隣への挨拶が重要なのは前述しましたが、問題なのはその時期やタイミングです。

一般的には解体工事に着手する1週間から10日前くらいに行うのがベストです。

あまり早すぎても相手が忘れてしまいがちで、直前すぎても相手が準備する時間がないためです。

また、近隣挨拶では同じ日に複数のお宅を訪問することになりますが、中には不在のお宅もあり、全ての方に直接会って挨拶できるとは限りません。

日を改めて再度訪問するのがベストですが、解体業者に同行するとなるとなかなかそういうわけにはいきません。

その場合にはまずは挨拶に来たことを相手に伝えることが大切なので、挨拶状をポストに投函しておくのが一般的な手法です。

3.近隣挨拶の範囲はどこまで?

近隣挨拶の範囲については明確に決まっているわけではありませんが、基本的に工事中に迷惑をかけてしまう可能性が高い家には挨拶しておくべきでしょう。

最低でも解体する建物の両隣と向かいの家3軒、裏の家3軒程度は挨拶が必要です。

その他は現場の状況によって判断します。

特に工事車両の駐停車や通行で迷惑をかけてしまいそうなお宅にも忘れずに挨拶しておきたいものです。

解体業者と一緒に挨拶に行く場合には、事前によく話し合って範囲を決めておくと良いでしょう。

4.挨拶状を用意する

近隣挨拶の際には単に口頭で挨拶するだけでなく、必ず挨拶状を用意して相手に手渡します。

また、挨拶に伺った際に必ずしも相手が在宅しているとは限りません。再度挨拶に訪問できれば良いのですが、なかなかそうはいかない場合が多いでしょう。

特に解体業者に同行するのであれば尚更です。不在の際にはあらかじめ用意しておいた挨拶状をポストに投函しておくことをおすすめします。

なお、挨拶状には次の点を必ず記載しておきましょう。

  • 工事へのご協力のお願い
  • 工事名称
  • 工事場所
  • 工事予定期間(工期)、作業予定時間、休業日
  • 施主名(工事依頼者名)
  • 解体工事業者名、住所、連絡先、担当者名
  • その他伝達事項等

挨拶状に連絡先などを記載しておくことで、何か問題が発生した場合に近隣住民が施主や業者と連絡が取りやすくなります。

5.粗品は必要?

近隣挨拶の際には粗品や手土産を持参する必要があるか気になる方も多いのではないでしょうか。

着工前の近隣挨拶時に粗品や手土産を持参するかどうかについては明確な決まりがあるわけではないので、何も持参しなくても特に問題はありません。

しかし地域によっては、粗品や手土産を持参するのが習慣になっていたり、近隣で同様の工事を行った際に粗品や手土産を受け取った経験があるかもしれません。

実際に粗品や手土産を持参した方は相手に与える印象が良くなることが多く、受け取った方も工事中の多少の不満なら我慢するようになります。

反対に粗品や手土産を持参してマイナスになることは少ないといえるでしょう。

ただしあまり高価なものは手土産としてふさわしいとはいえないので注意が必要です。

粗品として喜ばれる商品は、一般的にタオル、石鹸、洗剤、柔軟剤、サラダ油などの日用品が多いようです。

また、工事着工前に相手に渡す粗品には、「ご挨拶」と書かれた「外のし」をつけるのが一般的です。

まとめ

どんな工事を行うにしても、工事中に近隣からクレームが発生すると多方面にわたって悪影響を受けてしまいます。

特に自宅の建て替えにともなう解体工事であれば、今後の近所づきあいにも大きく影響してしまうでしょう。

解体工事は数ある建築工事の中でも、特にクレームが発生しやすいといわれています。

解体工事をスムーズに終えられるように、工事に着手する前には失礼のない挨拶を忘れずに行いましょう。

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この記事のライター

亀田 融

東証一部上場企業の不動産・建設会社の建築部門に33年間勤務。 13年間の現場管理経験を経て、取締役事業部長に就任。事業部内で年間1000件以上のリフォーム工事を手掛けるなかで、中立的立場でのコンサルティングの必要性を実感し、独立を決意。現在はタクトホームコンサルティングサービスの代表として、住まいに関する専門知識を生かし、多岐にわたり活躍している。 (保有資格:一級建築施工管理技士、宅地建物取引士、マンション管理士、JSHI公認ホームインスペクター、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャー、日本不動産仲裁機構ADR調停人)

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