解体工事費用の支払いのタイミングはいつなのでしょうか?支払いのタイミングや分割払いの回数を交渉することはできますか?また支払い方法についても知りたいです!
目次
工事終了後に解体費用の全額を一括で支払う方法は、解体業界で一番選択されている支払い方法です。
この支払い方法は依頼主のリスクを減らすことができるため、依頼主ににとっては一番良い支払い方法であるといえるでしょう。
追加費用が発生している場合でも事前に提示された解体費用との整合性を確認しやすいというメリットがありますが、解体業者は重機のリース代などを事前に負担する必要があります。
2つ目の方法として、工事着工前と工事完了後の2回に分けて支払う方法があります。
通常は着手金として解体費用の半分を着工前に支払い、工事終了後に残りの半分を支払います。
この方法は比較的規模が大きな解体工事の際に用いられていますが、工事着工前に着手金を支払うことで、解体業者側は重機のリース代や人件費を事前に確保することができます。
3つ目の方法として、分割3回払いがあります。
分割3回払いでは、工事着工前に着手金を1回目として支払い、残りの2回分は工事中と工事完了後に支払います。
この方法は住宅の解体工事の際にはあまり用いられず、大規模なビルやマンションなどの解体工事の際に選択されています。
上記で挙げた支払い方法以外に、全額前払いがあります。
全額前払いでは工事着工前に解体費用を全額支払うことになるため、依頼主のリスクが高くなります。
全額前払いは通常の場合は選択されない支払い方法ですので、このような提案をされた場合は注意をした方が良いでしょう。
解体工事費用の全額前払いを提案された場合には、必ず拒否をしましょう。解体工事を依頼する業者変更を検討すべきかもしれません。
着手金以上の前払いを請求する業者は経営状態が良くない可能性もあり、最悪の場合は費用を払ったにもかかわらず工事を行ってもらえないこともあります。
また、詐欺を働く悪徳業者の可能性も高いため、全額前払いを求められた場合には必ず拒否をするようにしてください。
支払うタイミングや分割の回数変更については、必ず業者に相談をしてください。
解体工事では支払い方法が決まっているわけではないため、解体業者と依頼主の間で支払いのタイミングや分割の回数を決定することができます。
支払いのタイミングや分割の回数については柔軟に対応してくれる業者も多いので、まずは解体工事業者に相談してみましょう。
解体工事費用の支払い方法には、銀行振込や現金払い、クレジットカード払いなどがあります。
ここでは、それぞれの支払い方法の特徴を紹介します。
解体費用の支払い方法は、銀行振込が一般的です。
解体費用は建物の構造や規模によって変動しますが、数十万円から数百万円になることもあります。
そのため、解体工事費用を正確に支払う方法として銀行振込が多く使われています。
銀行振込の場合は振込履歴が残るため、支払いをめぐるトラブルに発展する可能性が低くなります。
解体工事費用の支払い方法として、現金払いに対応してくれる業者もいます。
しかし工事費用が高額になる場合には、トラブルを避けるためにも銀行振込など利用したほうが良いでしょう。
現金の手渡しで支払いを行う場合には、その場で現金の不足がないことを確認してもらう必要があります。
また、必ず領収書をその場で発行してもらいましょう。
稀に領収書がないことでトラブルに発展するケースもよくあります。
領収書を発行してもらう際には、日付や金額、受け取った人の氏名などを確認することがとても大切です。
近年ではクレジットカード払いに対応している解体業者も増えています。
しかしクレジットカード払いの場合は解体業者側が手数料を負担する必要があるため、対応している業者は多くありません。
そのため、クレジットカード払いを希望する際は事前に解体業者への確認が必要です。
解体工事費用の支払いにはローンを利用することができますが、利用するローンの種類によって条件や金利などが異なります。
ここでは、解体工事で利用できるローンについて紹介します。
住宅ローンは、解体工事後に家を建て替える際に利用することができます。
さまざまな銀行でローンの取り扱いがありますが、新しい住宅を建てるためのローンに解体費用を組み込むことにより解体費用をローンで支払うことができる仕組みです。
そのため、解体工事のみを行う場合は住宅ローンを利用することはできません。
解体ローンは「空き家ローン」とも呼ばれ、現在空き家である建物や老朽化した建物を解体する際に利用できるローンです。
解体ローンは地方銀行や信用金庫などで取り扱っていますが、利用条件などはそれぞれの金融機関によって異なります。
そのため、解体ローンを利用する際には複数の金融機関で相談するなど、比較検討することが大切です。
プロパーローンは無担保ローンとも呼ばれ、住宅ローンや解体ローンなど特定の目的で利用できるローンに比べて幅広い目的で利用できるローンです。
使用目的や保証人の有無を問わずローンの申し込みが可能ですが、審査が厳しく、審査完了までに2週間から1ヶ月程度の期間を要します。
そのため、解体工事を行う際には早い段階でローンの申し込みを行う必要があります。
フリーローンは利用条件などがなく、解体費用としても利用できるローンになります。他のローンと比較して借入限度額が低く、金利も高いことが特徴です。
しかし一般的な規模の住宅を解体する際の費用としては、十分な金額を借入することができます。
各種ローンの詳しい内容や注意点をはじめ、自治体による補助金制度については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
解体工事には、自治体の補助金や助成金を活用することも可能です。
例えば東京都台東区では、「老朽建築物等の除去工事費用の助成制度」があります。
この制度を利用するには、解体予定の建物が昭和56年5月31日以前に建築された建物であることと、耐震診断で倒壊の危険性が高いと判断される必要があります。
助成金額は上限で50万円、除去費用の3分の1以内とされていて、そのほかにも建物に対しての条件などがあります。
しかしこのような補助金や助成金を活用することで、費用をかけずに解体工事を行うことができます。
支給条件は各自治体によって異なり、解体予定の建物の築年数や用途などの条件を満たす必要があります。
また、申請者側の税金の納付状況や所得などの調査を行うこともあります。
補助金や助成金については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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