家を建て替える際に解体工事を行う予定です。
解体工事の際に近隣の家とのトラブル防止のために境界杭を確認したいと言われましたが、境界杭はどのようなものなのでしょうか?種類や見つけ方を知りたいです。
境界杭とは自分の敷地と隣家の敷地や道路との境界に打ち込まれた杭で、敷地を区別するための印です。
境界杭同士をつないだ線が敷地の形状を表し,境界杭の上部に示された場所がそれぞれの敷地の境界点を示しています。
角杭の上部には十字やT字の切り込みや矢印が表記されていて、矢印の場合には矢印の先端、十字やT字の場合には線が交わる点が境界点となります。
コンクリート杭の種類 | 印 | 境界点 |
直矢 | ↑ | 矢印の方向に沿って境界杭の表面から斜めに進んだ先 |
斜め矢 | ↖︎ | 矢印の方向に沿って境界杭の表面から斜めに進んだ先 |
十字 | 十 | 十字の交わる点 |
T字 | T | T字の交わる点 |
マイナス | ー | −の方向に沿って、他の境界線と交わる点 |
コンクリート杭はコンクリート製でできた杭で、75mm角の境界杭になります。
長さは1mにも及ぶ杭もありますが、地中深くに埋められていて、モルタルなどによって固定されています。
また、境界点を示す十字や矢印などが杭の上部に彫りこまれています。
コンクリート杭は耐久性が高く、国や都道府県、市町村の所有地などに使用されています。
プラスチック杭はプラスチック製でできた境界杭です。コンクリート杭と同様に、上部に十字や矢印などが彫りこまれたタイプもあります。
プラスチック杭はコンクリート杭を設置することができない場所に使用されることが多い境界杭で、工事中の境界を表すための仮杭としても使われています。
金属製杭は、ステンレス製の境界杭です。
ステンレス製であることから耐久性が高く、打ち込まれたあとに回転しないようにコンクリートなどで固められています。
石杭は御影石などを使った境界杭で、石の上部に丸いへこみなどをつけて境界点としています。
耐久性の高い石を使用した境界杭ですが、土の中に埋まってしまうと発見することが難しくなります。
日本では大正時代から戦後まで境界杭として使用されていましたが、現在ではあまり使用されていません。
木製の境界杭である木杭は耐久性が低く、通常の境界杭ではなく工事の際などの仮杭として使用されています。
古い敷地の場合には以前使用されていた木杭が残っていることがありますが、腐食によって境界が曖昧になってしまっていることも多いようです。
金属標は、金属製のプレートでできた境界標です。
造成工事などで使用されるほか、コンクリート杭が老朽化を起こした際の代用杭として使用されることもあります。
また、道路の境界点として使用する際には側溝などに取り付けられています。
金属鋲はコンクリート杭やプラスチック杭、石杭などの境界点として使用されていますが、サイズが小さく紛失してしまうことも多いようです。
境界杭の探す方法として、敷地の隅や道路との境目を探す方法があります。
境界杭にはさまざまな種類があるため、どの種類の境界杭が設置されているかはわかりません。
また、土の中や落ち葉の下などに隠れてしまうこともあります。境界杭が見つからない場合には、このような場所を探してみると良いでしょう。
しかし掘り返した際、境界杭が動いてしまったり抜けてしまうことがないように注意が必要です。
また、境界杭の撤去や移動は境界損壊罪などに問われてしまうこともあります。そのため、境界杭の撤去や移動を行う際には必ず隣家や専門家に相談して行うようにしましょう。
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