建物の解体工事を行う予定ですが、建物の解体後に所有している土地を整地にすると業者側から言われました。
土地の整地とはどのような工事を行うのでしょうか?解体工事の中に必ず含まれる工程なのでしょうか?
目次
整地とは、土地の凹凸やゴミや障害物を取り除き、土地を平らな状態に整備することをいいます。
解体工事を行った後の土地は、地中の建造物を取り除くために掘り起こされていることがあります。
また、解体工事を行った際に出る小さな廃棄物や欠片なども散乱していることもあります。
そのため、解体工事後は整地を行い、土地の凹凸や小さなゴミ、障害物などを取り除きます。
ただし整地に関しては解体工事業者によって方法が異なるため、どのような整地方法を行なっているかを事前に確認しておくことが大切です。
解体工事後に行う整地の完成度は、業者によって異なります。
解体工事によって出た廃棄物や欠片などの撤去は行ったとしても、敷地内にある石などの撤去は行わない場合もあります。
また、解体工事費用の中に整地費用が含まれている場合でも、実際に解体工事後の整地をしなければどのような状態に整地されるのかが分からないケースもあります。
そのため、事前に業者側に解体工事後の土地の使用方法を伝え、その使用方法に合った整地を行ってもらえるように確認をしておくと良いでしょう。
整地方法の種類には粗整地や砕石、真砂土を使った舗装などがありますが、解体工事後の整地方法の選択は、解体工事後の土地の二次利用の使用用途に大きく関わります。
ここでは、整地方法の種類について紹介します。
粗整地とは、解体工事で出た廃棄物や欠片を撤去した後に、重機を使った転圧やトンボを使って平らに整える整地方法です。
解体工事で発生した廃棄物や欠片を重機ですくったり手作業で撤去し、掘り起こした部分に関しては転圧を行います。
このような方法で行う最低限の整地のことを、粗整地といいます。
砕石舗装とは、解体工事後の粗整地を行った後に砕石による舗装を行う整地方法です。
解体工事で発生した廃棄物や欠片の撤去は粗整地と同様の方法で行いますが、砕石舗装では整地の最後に敷地に砕石を敷き詰める作業を行います。
粗整地よりも整地にかかる費用は多くなってしまいますが、整地後の仕上がりは粗整地に比べて綺麗な状態になります。
また、砕石の代わりに砂利を使って舗装することもあり、雑草対策としても有効な整地方法であるといわれています。
真砂土舗装とは、解体工事後の粗整地を行った後に真砂土で舗装を行う整地方法です。
砕石舗装と同様に、粗整地と同じ工程のあとに真砂土を敷き詰める作業を行います。
真砂土を引き詰めた土地は綺麗な状態に見えるため、土地の売却などを検討している場合におすすめできる整地方法です。
また、土地全体を真砂土舗装する代わりに駐車場部分には砕石舗装を行う方法もあります。
コンクリートやアスファルト舗装とは、解体工事後の敷地にコンクリート舗装やアスファルト舗装を行う整地方法です。
解体工事後の土地を駐車場などとして使用する場合に最適な整地方法ですが、外構工事として扱われるため、対応できる解体業者が限られます。
整地にかかる費用は解体工事費の3%から5%ほどが一般的ですが、地域や解体工事を行う土地の状態、整地方法によっても費用は変動します。
ここでは、整地にかかる費用について紹介します。
整地の種類 | 整地にかかる費用(㎡) |
粗整地 | 300~600円 |
砕石舗装 | 2,000~7,000円 |
真砂土舗装 | 3,000~4,000円 |
アスファルト舗装 | 3,500~6,500円 |
コンクリート舗装 | 5,000~1万円 |
粗整地にかかる費用は、1平米あたり300~600円程度です。
ただし解体工事を行った際に地中に建造物が見つかった場合や、庭木の撤去などが必要になる場合には費用単価が高額になることがあります。
また、解体工事を行う土地の高低差があり重機による整地ができない場合も、整地にかかる費用が上がることがあります。
砕石舗装にかかる費用は、1平米あたり2,000~7,000円程度です。
砕石舗装に使用する砕石の種類によって費用に差があります。
また、砕石の大きさによって転圧後の状態にも差が出るため、使用用途にあわせた砕石を選択することが大切です。
真砂土舗装にかかる費用は、1平米あたり3,000~4,000円程度です。
真砂土舗装は最終的な仕上がりが綺麗に見える整地方法ですが、砕石舗装よりも費用がかかってしまうこともあります。砕石舗装と合わせて整地を行うことを検討しても良いでしょう。
アスファルト舗装にかかる費用は、1平米あたり3,500~6,500円程度です。
アスファルト舗装では、整地する面積が広くなるほど費用を抑えられるメリットがあります。
また、複雑な高低差にも柔軟に対応することができるため、土地の形状や高低差が大きい土地におすすめの整地方法です。
ただしアスファルト舗装を行う面積が少ない場合には費用が高額になることがあるので、コンクリート舗装と比較して検討することが大切です。
コンクリート舗装にかかる費用は、1平米あたり5,000~1万円程度です。
住宅用地などの舗装を行う場合には、アスファルト舗装よりも費用が抑えられる可能性があります。
また、コンクリートの目地によってデザイン性の高い舗装を行うこともできます。
解体工事後は、二次利用の目的に応じた整地方法を選択すると良いでしょう。
例えば解体工事を行った土地に新しい家を建築する場合には粗整地、駐車場としての二次利用の目的としている場合にはコンクリート舗装やアスファルト舗装が良いでしょう。
解体工事を行った土地を売却することを検討している場合には、整地後の状態が一番きれいに見える真砂土舗装がおすすめです。
このように、解体工事後の用途に応じた整地を行うことが大切です。
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