建て替えに伴い当面の間居住する仮住まいの費用相場が知りたいです。
また、効率の良い仮住まいの探し方や探す際のポイントがあれば教えてください。
目次
仮住まいとして借りる物件には、通常の賃貸住宅のほかにウィークリーマンションやホテルなどさまざまな種類があり、どの種類の物件を借りるかによって費用が異なります。
家族3人で賃貸住宅やウィークリーマンションを借りた時の費用の目安は以下の表の通りです。
賃貸住宅 | ウィークリーマンション | |
1ヶ月 | 77万円 | 56万円 |
3ヶ月 | 97万円 | 98万円 |
6ヶ月 | 127万円 | 161万円 |
1年 | 187万円 | 287万円 |
表を見ると分かる通り、1ヶ月などの短期間の場合はウィークリーマンションの方がコストパフォーマンスに優れています。
賃貸住宅を仮住まいとして選ぶ場合は、毎月の家賃に加えて仲介手数料や敷金・礼金などの初期費用がかかります。
また、上記の初期費用に加えて鍵交換費用・火災保険などの諸経費が発生することも覚えておきましょう。
UR住宅は別名公団住宅とも呼ばれており、UR都市機構が管理をしています。
UR住宅の特徴としては、更新料や仲介手数料がかからないことや入居審査基準が明確であるという点が挙げられます。
ウィークリーマンションは敷金・礼金などが基本的にかからず、1週間〜月単位での契約をすることができます。
有名なウィークリーマンションの中にはレオパレス21などがありますが、これらのウィークリーマンションにはあらかじめ家具や家電などが備わっていることが特徴です。
しかし長期間借りる場合は通常の賃貸物件を借りるよりも費用が高額になります。
ホテルはガスや電気などの契約をする手間や引っ越しを行う必要がないため、気楽に宿泊することが可能です。
しかしホテル宿泊は数ヶ月ともなるととても高額になってしまうだけでなく、自炊ができないことからも費用が嵩みます。
場合によっては長期滞在で割引をしているホテルもあるため、事前にホテルに問い合わせてみると良いでしょう。
仮住まい探しには、Airbnbなどの民泊サイトを利用することもできます。
Airbnbなどの民泊サービスは近年普及しており、観光目的の宿泊ではない場合でも借りる事が可能です。
宿泊期間はオーナーとの相談になりますが、他の賃貸物件やウィークリーマンションなどと比較すると審査などがないため、より気楽に借りる事ができます。
また、キッチンが併設されている事が多く自炊をすることもできるので、滞在費などのコストを抑えることもできます。
費用は家族3〜4人で1泊5000〜1万円前後ですが、長期滞在だと割引が受けられることもあります。
仮住まいの契約や生活には、賃料以外にもさまざまな費用がかかります。
この章では、それぞれの仮住まいにどのような費用がかかるのかを詳しく紹介します。
賃貸住宅の場合は敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用に加え、引っ越し費用がかかります。
また、通常の生活と同じく食費や光熱費、場合によってはインターネットなどのブロバイダ契約も必要になります。
UR住宅に滞在する場合は、元の家の家具を保管するための倉庫費用や食費などの生活費がかかります。
保管する家具が大型の場合は倉庫に運搬するため、運搬を業者に依頼する必要があります。
ウィークリーマンションの場合、引っ越し費用や初期費用、場合によってはブロバイダ契約費用が発生します。
また、入居時の保証金や退去時のクリーニング代がかかることもあります。
ホテル滞在の場合は滞在費用に加え、家具を保管するための倉庫代や運搬費用がかかります。
また、自炊することができないため、日々の外食費もかかります。
Airbnbを利用する場合も同様に、家具を保管するための倉庫費用、運搬費用がかかります。
しかしほとんどの物件でキッチンが備え付けられているため、自炊することが可能です。
しかし一部の部屋では自炊を許可していない場合もあるため、事前に貸主に確認する必要があります。
また、Airbnbの場合は通常のホテルと異なり退去時の清掃料金が発生することが一般的ですが、鍵交換費用や修繕費用などはかかりません。
仮住まいを探す方法としては、インターネット検索や実際に不動産に足を運んで条件に一致する物件を見つけたりする方法があります。
物件を探す際はまず居住する期間を決め、住みたい地域や仮住まいにかける事ができる費用などを想定しておきましょう。
特に短期間の滞在の場合はなかなか物件が見つかりにくいこともあるため、長めに期間を儲けて探し始めると良いでしょう。
建て替え中の仮住まいの探し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
建て替えにかかる期間は1年前後であるといわれていますが、仮住まいは建て替えの期間に応じて事前に準備をする必要があります。
また、建て替えに伴う準備期間はおおよそ4〜8ヶ月、工事期間は5ヶ月〜8ヶ月が目安です。そのため、仮住まい探しは着工日の2ヶ月前から探すと良いでしょう。
特にペットと一緒に滞在予定の方や希望する条件が多い方は、余裕を持って仮住まい探しを開始するようにしてください。
仮住まいを借りるためには仮住まいの費用以外にも、解体費用や登記・測量費用、地盤調査費用などがそれぞれかかります。
この章では、仮住まい以外にかかる費用について詳しく解説します。
住まいの建て替え工事を行う場合は、まず最初に既存の建物を解体する必要があります。
解体工事にかかる費用は30坪ほどの住宅で60万円前後が費用相場になりますが、建物の面積が大きい場合などは100万円以上かかることもあります。
また、解体時に廃棄物が発生した場合は別途で廃棄物処分費用がかかります。
建物の解体後は、登記の抹消手続きが必要になります。
また、建て替え後には改めて登記をし直す必要がありますが、その際に新たな測量などが必要になることもあります。
登記や測量は土地家屋調査士に依頼を行う必要がありますが、費用はおおよそ30万円ほどと考えておくと良いでしょう。
建て替えを行う際は事前に地盤調査も行う必要があり、調査の結果地盤改良が必要と判断された場合は、地盤調査費に加えて地盤改良費がかかります。
地盤調査費の相場は5〜25万円ほど、地盤改良費の相場は一坪約3万円程になります。
仮住まいに移動する際は、引越し費用がかかります。
引っ越しにかかる費用は時期によっても変動することがほとんどですが、近距離への引っ越しであれば10万円ほどかかると考えておきましょう。
また、運び込む荷物が多い場合や移動距離が長くなる場合、繁忙期などは通常よりも費用が高くなる可能性があります。
建て替えを行う際は、設計や建築にかかる費用が一番の出費項目であるといわれています。
特に建築にかかる費用相場は1坪50万円ほどとされており、設計費用は建築費用の10%ほどが相場とされています。
そのため、建築費用が高ければ高いほど設計費用も高くなると考えておきましょう。
一般的な住宅の坪数は30坪〜50坪であるといわれていますが、30坪の住宅を建て替える際の費用は2,600万円、40坪は3,500万円、50坪であれば4,500万円ほどの費用がかかります。
しかし料金は一律ではなく、土地や業者、デザインなどによっても費用は変動します。
仮住まいに滞在する際にはいくつかの注意点に気をつける必要があります。
建て替えにかかる期間は、天候や資材の輸入遅れなどにより前後する可能性があります。
したがって万が一想定していた工期よりも長い時間仮住まいを借りる必要がある場合は、貸主やオーナーに滞在期間の延長を申し入れなくてはいけません。
しかし期間の延長が難しいケースもあるため、他の家を再度契約する場合には再契約費用が発生してしまいます。
引っ越し費用なども追加でかかってしまう可能性があるため、このようなトラブルに備えてあらかじめ滞在期間の延長が可能な物件であるかどうかを確認しておくことが大切です。
短期契約を行う場合は、通常の契約費用よりも初期費用や退去費用が高くかかる可能性があります。
必ずしも全ての物件が高額になるということではありませんが、事前に物件オーナーと契約費用や退去費用について話し合っておきましょう。
仮住まいに住む場合は、短期間であっても水道や電気、ガスなどのライフラインを始め、インターネットプロバイダーと契約を結ぶ必要があります。
しかし物件によっては家賃に光熱費が含まれていたり、インターネット環境が完備されていることもあります。
建て替えやリフォームを行う場合は、自宅で使用していた家具や荷物を一度外に運び出す必要があります。
そのため仮住まいに置ききれない場合は倉庫などのレンタルスペースを借りなくてはいけません。
特に滞在先がホテルやウィークリーマンションなどの場合は、貸主側の急な都合で想定外の待機を言い渡されることもあります。
そのため、使用しない家具や荷物などはレンタル倉庫などに置いておくほうが安心です。
建て替えの際に仮住まいに住む場合の費用について詳しく紹介しました。
仮住まいを探す際は着工日の2ヶ月ほど前から行動を起こしておくと安心ですが、仮住まいを選ぶ際の注意点や費用などを覚えておくことで、 想定外の事態が発生した際に落ち着いて対処することができるでしょう。
また、大前提として希望の条件についてはしっかりと不動産に伝えておくことが重要です。
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