改修を検討している予定の建物からアスベストが見つかりました。
業者からはアスベストの封じ込めまたは囲い込みが必要だと言われたのですが、どのような工事を行うのでしょうか?
目次
ここでは、アスベストの封じ込めと囲い込みの違いについて解説します。
封じ込めとは、吹き付けられたアスベストを薬品で覆ったり、
固定化することによって粉じんの飛散を防ぐ工法です。
吹付け層へ薬品を浸したり造膜材を散布し作業を行いますが、煙突のような平坦でない場所の作業に適しています。
外側からアスベストを固めるため、アスベストが飛散する可能性も低いといわれています。また、工事期間が短く、工事費用も抑えられるというメリットがあります。
しかし封じ込めを行う場合であっても、作業によって粉じんが生じる恐れがある場合には、「特定粉じん排出等作業実施届出書」を作業開始日の14日前に提出することが求められます。
囲い込みとは、アスベストが振動や人間の接触等、何らかの刺激によって飛散することを防ぐため、板状の材料で完全に覆い密閉する工法です。
囲い込み工法の特徴として、封じ込め工法同様に工事期間を短縮できるという点と、フォーム工事期間に囲い込み工法を行うことで一定の効果を得られるという利点があります。
しかしアスベストを完全に除去できるわけではなく、アスベストが露出して飛散する確率はゼロではないという懸念があるため、飛散性が高い場合には除去工法が積極的に進められています。
アスベストが含まれた建物を解体する場合、アスベストの飛散を防ぐために解体に先立ってアスベストの除去を行います。
しかし建物を壊さずに改造や補修を行う場合にはアスベストの撤去を行わず、そのまま工事を行うことが許可されています。
解体工事を行う場合は、必ずアスベスト除去工事を行う必要があります。
アスベストにはレベルがあり、そのレベルを判定するために事前にアスベスト調査を行います。
調査結果をもとにアスベスト除去工事を行なった上で、解体工事を行います。詳しい内容については、以下の記事を参考にしてください。
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