日本では、大きな建造物を解体する際に海外などで行われている爆破解体を用いることはないのでしょうか?
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爆破解体とは発破解体とも呼ばれており、ダイナマイトなどの火薬を用いて、高層ビルや橋、煙突などの大型建造物を解体する解体方法です。
人件費を掛けることなく短時間で建物を解体できるため、海外では多く用いられています。
爆破解体では爆薬を使用していましたが、現在では安全面への懸念から、電気による発破解体が主流になっています。
爆破解体は、主に老朽化した建造物を解体するために非常に有効な手段といわれています。
しかしダイナマイトなどの爆薬を用いるため、発破技士など専門の技術者による監督のもとで爆破を行う必要があります。
現在の日本では、爆破解体は行われていません。
日本は海外と比べて住宅が密集していることや、火薬に対する法規制が理由として挙げられます。
また、爆破解体の際は周囲に埃や瓦礫が飛散する可能性があるため、環境への問題も懸念されています。
また、近年ではこれまでのような大掛かりな爆破解体ではなく、少量の爆薬を用いて行う小規模爆破(ミニブラスティング)工法の研究開発が進んでいます。
小規模爆破工法はヨーロッパなどで以前より実施されている解体方法で、日本でも都市部などを中心に取り入れる動きがあります。
爆破解体には広大な土地が必要となるため、国土の狭い日本ではあまり需要がありません。
また、日本の建物は地震などの自然災害に対する備えから他の国よりも厳しい建築基準で建築されています。
そのため、爆破解体を行うような頑丈な建物を解体するには、大量の爆薬が必要となります。
以上のような理由から、ビルなどを解体する際には重機が用いられています。
現在では爆破解体による解体工事は行われていませんが、日本には過去に行った代表的な爆破解体の事例が二例あります。
1986年に現茨城県つくば市で行われた国際連合平和館の爆破解体です。日本で始めて実施された爆破解体の事例として、歴史に残っています。
日本における最後の爆破解体となったのが、1992年に琵琶湖湖畔の「木の岡レイクサイドビル」で行われた爆破解体です。当日は、4万人もの観衆が訪れました。
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