家を建て替える際に解体工事を行う予定ですが、その際沢山の瓦をゴミとして捨てる予定です。
可能であれば環境にも配慮して再利用をしたいのですが、瓦を処分せずに再利用する方法などはあるのでしょうか?
目次
解体工事で処分される古い瓦は、建築資材としてリサイクルすることが可能です。
今まで使用した古い瓦を新しい屋根の瓦として再利用したり、庭やエクステリアの外構工事として使用する方法などがあります。
しかし解体工事で出た瓦を廃材として敷地内に放置することは、法律上の問題につながることもあります。
また、50年くらい経過した古い瓦であっても再利用は可能ですが、100年前後経過した古い瓦の場合は、再利用について業者と相談をしたほうが良いでしょう。
解体工事で出る古い瓦を、新しい住宅の屋根の葺き直しに使う方法があります。
建て替えなどで解体工事を行う場合には、古い住宅で使用していた瓦を新しい住宅でも再利用することができます。
しかし人件費などがかかるため、古い瓦を使いたいという方以外にはあまりおすすめできません。
解体工事で出る古い瓦を新しい家の外構に使う方法があります。
古い瓦は1枚1枚に個性があるので、新しい家の外構にデザインとして取り入れる方も増えているようです。
通常であれば外構部分にはレンガなどを使用しますが、古い瓦を使用することで趣のある外構に仕上げることができます。
解体工事で出る古い瓦を瓦チップに変えて、庭や家周りに使う方法があります。
古い瓦のそのままの形状や質感を活かした再利用とは異なり、粉砕機によって粉々にした状態で再利用します。
瓦チップにするために専用の機械が必要ですが、環境にも優しいリサイクル素材として注目されています。
解体工事を行う際には、事前に使用されている建材にアスベストが含まれているかどうかの確認が必要です。
特に古いスレート瓦の場合には、アスベストが含まれている可能性があります。
アスベストが含まれている可能性がある場合には、葺き直しやエクステリアとしての再利用は避けたほうが良いでしょう。
また、アスベストが含まれる建材は特別な解体方法や処分方法が定められているので、通常よりも解体費用が高額になります。
古い瓦は、透水性の高い建築資材として再利用が可能です。
瓦の素地は素焼きの粘土であるため、多孔質構造を活かした透水性の高さが特徴です。多孔質構造は透水性が高く、地面に敷くことで水はけの良い地盤として再利用ができます。
古い瓦を再利用した場合は、瓦の処分費用を削減することができます。
一般的な瓦の処分費用の目安は30坪程度の木造住宅の場合で10~15万円前後、1平米あたりでは1,500~3,000円前後といわれています。
古い瓦を再利用することでこれらの費用を削減することができるほか、エクステリアなどに再利用する場合は砂利代を浮かせることもできます。
家のまわりに敷かれる砂利代は1立米あたり3,000~5,000円前後ですが、その他に敷地内までの運搬費用などが必要です。
砂利を購入せず古い瓦を再利用する場合は、砂利の購入費用を削減することができます。
解体工事で発生したゴミは全て産業廃棄物に指定され、決められた方法で処分する必要があります。
そのため、古い瓦を再利用することでゴミの削減につながり、廃棄物の量を減らすことができます。
また、産業廃棄物処理代は解体工事費用の中でも高額であるといわれているため、解体費用や運搬費用の節約にもつながります。
解体工事で出る古い瓦を再利用するには、専門の設備が必要です。
解体された古い瓦は、ガラパゴスと呼ばれる専用の機械を使って瓦チップへと再資源化します。
しかし粉砕機を保有していない場合には機械のレンタルなどが必要になるため、場合によってはレンタル代などが割高になってしまうこともあります。
瓦を再利用したい場合は、まず解体工事を行う業者に相談しましょう。
古い瓦は新しい住宅の屋根や外構への再利用、瓦チップなどへの加工などさまざまな処分方法があります。
それぞれの方法によって解体作業時の取り扱い方も異なるため、解体工事が始まる前に業者に相談することが大切です。
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